高校生になると、いよいよ「大学受験」に向けて本格的に動き出さなければいけませんよね。
東京大学や京都大学、大阪大学といったいわゆる「超難関大学」はもちろん、国公立問わず有名大学に向けた受験勉強は非常に難しいものです。
「息抜きをさせたいが頑張ってほしいという思いもあり、親としてどうすれば良いかわからない」
「やる気モードにさせてあげられない」
受験勉強で伸び悩んでいる高校生の親御さんは、このような悩みを持つことが多いかと思います。
この記事では、そんな「受験勉強で伸び悩んでいる子供(高校生)に対する理想的な親の接し方」について解説していきたいと思います。
高校生の我が子への接し方は非常に難しい
高校生というと、正に思春期真っ只中であり、強い反抗期を迎えているご家庭も多いことでしょう。
受験勉強を応援したくても、反抗的な態度を取られてしまうことも珍しくなく、親としてもつい感情的になってしまいがちです。
伸び悩んでいる子供であればなおさらそのストレスから反抗的な態度を取ってしまうものです。
そう、まず受験勉強をしている高校生の親としてしなければいけないことが、「我が子が思春期である」と強く意識することだと言えるでしょう。
本心では親に感謝している子がほとんどですが、高校生という「心のままに生きること」が徐々にできなくなっている生活にイライラしてしまうものなのです。
どんな状況になっても味方であるというスタンスで接する
親も人の子ですから、子供から生意気な言動を浴びせられたり横柄な態度を取られたら感情的になってしまいたくもなります。
しかし、そういった感情はグッとこらえて、「親として常に味方である」という姿勢で接するようにしましょう。
中には「塾代を出してやってるのに何サボってんだ」、「どうせ受かりっこない」といったような強い否定の言葉を発してしまう親御さんもいますが、関係性が悪化するだけなのですぐに態度を直すべきです。
もしも過去にそういった子供に対する酷い言葉を使ってしまったのであれば、すぐにでもしっかりと謝罪するようにしましょう。
相手が自分の子供であれ、悪いものは悪いのです。
「受験失敗」という不安を感じている子供に親ができること
受験勉強を日々行っている高校生の子供は、思春期というイライラ感と共に、「受験に失敗してしまったらどうしよう」というプレッシャーも感じています。
不安は集中力を低下させる要因となるので、頑張って勉強をしても知識として身に付かないといった負のスパイラルに陥ってしまうのです。
そんな伸び悩む子供に対しての親としての接し方としては、以下の2つの方法が挙げられます。
小見出し:現実と未来を切り分ける重要性を説く
前述したように「どんな時も味方でいる」というスタンスが子供に伝わっていれば、親からの言葉もしっかりと心の奥に届くはずです。
「少し休憩したら、今できることを1つ1つ頑張ろう」と声を掛けてあげましょう。
不安は「未来を考えているから生まれる感情」です。
「目の前の事実の積み重ねが未来へと繋がっていく」という本質をしっかりと説明し、「想像を現実から切り離してあげること」が重要です。
反芻(はんすう)思考を止めてあげる
不安な気持ちが強くなっていくと、「なんでこんなに勉強しているのに成果が出ないんだ」「自分は頭の悪い人間だ」という感情が何度も繰り返し襲ってきます。
こういった思考を「反芻(はんすう)思考(もしくは「ぐるぐる思考」)」と言います。
牛などが咀嚼した食べ物をもう一度口の中に戻して咀嚼する「反芻」という行動に似ていることからそう呼ばれるようになりました。
大人であっても同じようにぐるぐると過去の嫌な出来事などを思い出してなかなか沈んだ気持ちから抜け出せないことって多かったりしますよね。
受験勉強で伸び悩んでいる高校生の場合、特にこの反芻思考に陥りやすいと言えます。
・感情を表に出す
不安を溜め込まず「愚痴をこぼしても良い」と伝える(実際に愚痴を聞いてあげる)
・散歩やコンビニに連れ出す
「ちょっと休憩しよう」と誘い短い時間でも散歩やコンビニに連れ出す
このような方法で反芻思考を止めてあげれば、精神的に持ち直す可能性も高まりますし、リフレッシュできるので高い集中力で勉強を再開させることが可能となるはずです。
まとめ
今回は、「受験勉強で伸び悩んでいる子供(高校生)に対する理想的な親の接し方」について解説してきました。
思春期真っ只中の高校生の子供というだけでも接し方が難しいものですが、「伸び悩み」という問題も抱えていればさらにその難易度は上がります。
・どんな状況になっても味方であるというスタンスで接する
・現実と未来を切り分ける重要性を説く
・反芻(はんすう)思考を止めてあげる
このような接し方を親がすることで、徐々に勉強に集中できる環境を作ることができるはずです。
大学受験を目指す高校生の親御さんは、ぜひこれらの接し方を実践してみてはいかがでしょうか?
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