子育てはどんな親にっても難しいものですが、子供へ投げかける言葉の選択に迷うことって多かったりしますよね。
特に子供が勉強などを頑張っている時は、親の一言でプラスにもマイナスにも変化してしまうので、言葉選びにも最新の注意を払う必要があります。
毎回「頑張って」という言葉を繰り返すだけだと、子供の心深くに届かなくなってしまうものです。
それではどういった言葉を使えば良いのか?
答えは「アドラー心理学」を紐解くことによって明確になっていくはずです。
この記事では、そんな「頑張っている子供に対して親として言って良い言葉と悪い言葉」について解説していきたいと思います。
アドラー心理学って?
人間の心と行動の学問である「心理学」には、「三大巨匠」と呼ばれる人物が存在します。
今回解説する「頑張っている子供に対する言葉」に対してキーとなる「アドラー心理学」は、3大巨匠の内の1人である「アルフレッド・アドラー」が創始した心理学となります。
日本国内で220万部を超える大ヒットとなった、アドラー心理学の「嫌われる勇気」はとても有名ですよね。
アドラーは、個人の心は分割できないという主張をして、「個人心理学」という理論を提唱しました。
「人は原因によって行動するわけではなく、現在の目的によって行動をしている」という考えがアドラー心理学の特徴となります。
アドラーが残した言葉と考え方のヒント
心理学の三大巨匠の一人でもあるアドラーは、生前に多くの言葉や考え方のヒントを残しています。
そんな言葉の中には、頑張っている子供達にピッタリな言葉や考え方のヒントが詰まっています。
親としては、そんな言葉や考え方に基づいた言葉を積極的に使うべきだと言えるでしょう。
「今度はうまくできるはず」
アドラー心理学では、「勇気づけ」という言葉が使われます。
親は、それまでの自身の経験と知識を基に、「これはまだ無理だよ」と子供につい言ってしまうものです。
しかし、そんな言葉が子供の自己肯定感を下げてしまう原因にもなったりします。
大きな怪我に繋がる失敗ならば事前にやめさせるべきですが、勉強やそれ以外の頑張りなどは、挑戦させてあげることが非常に重要なのです。
子供が自分自身を無能だと思ってしまい挑戦しない大人になってしまわぬように、「今度はうまくできるはず」という勇気づけの言葉を掛けてあげましょう。
「結果が出て嬉しそうだね。パパも(ママも)嬉しいよ」
子供が頑張って結果を出したとき、「凄いね。頑張ったね」という言葉を子供に掛ける親御さんは多いかと思います。
確かに、こういった言葉は、子供の頑張りを認め成功体験を実感させてあげるためには良いかもしれません。
しかし、前述したように、アドラー心理学では勇気づけが重要となるので、「結果が出て嬉しそうだね。パパも(ママも)嬉しいよ」という言葉がより好ましいと言えるかもしれません。
勇気づけとは、「相手の立場に寄り添いながら共感していく」ということです。
「結果が出て嬉しそうだね」という言葉で子供の気持ちに寄り添い、「パパもママも嬉しいよ」という言葉で共感していきます。
この「子供の気持ちに寄り添う」「共感する」という2つのポイントを理解しておけば、どのようなシチュエーションであっても親として掛けるべき勇気づけの言葉が見えてくるはずです。
頑張っている子供に親が言ってはいけない言葉
アドラー心理学では、勇気づけが重要となるので、そういった考えに反した言葉やただ褒めるだけという言葉は避けるべきです。
勇気づけに反する言葉
勇気づけの言葉は子供の自己肯定感を高めることができますが、その勇気づけに反した言葉は「親が言ってはいけない(悪い言葉)」だと言えます。
・「このくらいはできて当然」
・「もうちょっとがんばらないとね」
・「なんでこんなこともできないの?」
もしもこれらの言葉を使ってしまっている親御さんは、今すぐにでも勇気づけの言葉に変えるべきです。
褒めるだけの言葉
子供への愛情をはき違えてしまうと、「褒めるだけの言葉」となってしまうことが多くなります。
・「凄いね。さすが○○くん(○○ちゃん)」
・「頑張ったね。偉いね」
・「失敗したけど十分頑張ってたよ」
こういった言葉は、「褒められたいあから頑張る」という意識になりがちで、「次の行動への勇気が持てない(他者からの指示がないと動けない大人になってしまう)」可能性があるので、できれば避けたいものです。
まとめ
今回は、「頑張っている子供に対して親として言って良い言葉と悪い言葉」について解説してきました。
アドラー心理学では、「勇気づけ」が重要だと考えられています。
「子供の気持ちに寄り添う」「共感する」ことで、親が子供に掛けるべき言葉が見えてくることでしょう。
決して勇気づけと反する言葉や褒めるだけの言葉は使わないように意識していきましょう。
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