学生である子供の将来に大きな影響を与えるのが「進路選択」ですよね。
小学校受験や中学受験までであれば十分に巻き返しが可能ですが、高校受験以降は現実的に巻き返しの限界点も見えてくることでしょう。
現在の実力とこれからの努力によって伸ばせる限界値の間から、進路を選択することとなるはずですが、そこで悩むのが「親としてどれほど関与していいのか?」という点ではないでしょうか?
関わりすぎてしまっても親が子供の進路を決定してしまう印象が出てしまいますし、関与しなさ過ぎると子供の可能性を潰してしまうリスクが生じてしまいます。
子供が進路で悩んでいる時、親としてはどのように関わるべきなのでしょうか?
そして、どのような言葉を掛けるべきなのでしょうか?
この記事では、そんな「学生の進路選択に親としてどうかかわるべきなのか?」という疑問について解説していきたいと思います。
子供が進路で悩むポイント
学生である子供が進路について考える時、いくつかの「悩むポイント」が出てくるものです。
こういった悩みを抱えることによって、進路を決めかねてしまうのです。
学費(お金)の問題である場合には、現実的に妥協するという選択肢もやむを得ません。
しかし、それ以外の悩みに関しては、自分自身の気持ちをクリアにして親と子がしっかりとコミュニケーションを取ることができればベストな選択ができるはずです。
この時、親としての権限を強めたり言葉巧みに進路先を誘導をすることも可能である場合もありますが、それはベストな選択とは言えません。
ベストな選択とは、子供がその選択をポジティブに捉え行動し、親もまた全力でその選択を応援できることであるでしょう。
親として子供の進路選択にどう関わるべきなのか?
子供の人生における重要な選択である進路決めは、前述した通り親が関わりすぎてしまうと子供自身が100%ポジティブに行動ができなくなってしまうのでおすすめできません。
かといって何もしないというわけにもいきませんよね。
そんな時は、以下の2つの心理を上手に利用して、「子供自身が納得できる進路選択」を導いてあげましょう。
ウインザー効果
ウインザー効果とは、「本人が発信する情報よりも第三者が発信した間接的な情報の方が信頼性が高まる」という心理のことです。
例えば、目の前にいる相手から「君は頭がいいね」と言われるよりも、「〇〇さんが君のこと頭がいいねって言ってたよ」と伝えた方が、より素直に受け取れますよね。
こういった「第三者の発した情報」を上手に使って、子供の進路選択のヒントにしてもらうのです。
YouTubeで活躍している東大卒の○○さんが進路選択のコツの動画を公開してたよ
塾の先生と話していた時、○○さんならきっと大丈夫って言ってたよ
このように、親としての意見や願望を直接伝えるのではなく、第三者からの情報を提示してあげることで、進路選択のヒントを与えることができるのです。
あくまで親は情報を与えたにすぎませんから、子供は「自分で選択した」という感覚が持てるはずです。
もしも親として選択してほしくない(明らかに子供の将来に良くない)進路を選ぶ可能性があった際は、それ以外の進路に関わる第三者の情報をさりげなく提示することで良くない選択をする可能性を下げることができたりもします。
親として直接アドバイスをしたくなるかと思いますが、子供から親の意見を求められている時以外は親としてのアドバイスは逆効果となってしまう可能性が高いのでなるべく避けましょう。
その代わりに、事前に学校の先生や塾の先生、ネットや本、テレビからなど、第三者の情報を手に入れることに注力すべきです。
両面提示の法則
両面提示の法則とは、「メリットだけでなくあえてデメリットも一緒に提示することで説得力が高まる」というものです。
例えば親が子供に進路選択の相談をされた時、いくつかの選択肢のメリットばかりを並べてしまっては余計に子供の悩みが深まってしまう可能性があります。
しかし、両面提示の法則を使い、そのいくつかの選択肢のメリットとデメリットの両方を提示してあげることで、より答えが出す判断がしやすくなるのです。
まとめ
今回は、「学生の進路選択に親としてどうかかわるべきなのか?」という疑問について解説してきました。
自分の実力や希望、自分の理想と親の意見、お金の問題など、子供が進路選択で悩む理由は様々です。
親として自分の意見や考えを押し付けてしまうのはベストな関り方とは言えません。
ウインザー効果や両面提示の法則を使って、ぜひ子供にとってベストな選択のヒントを与えていてはいかがでしょうか?
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