今や私たちの生活の必需品ともいえるスマートフォン。
様々な場面で役に立つ反面、受験生にとっては付き合い方を間違えてしまうと、かえって「受験勉強を邪魔する物」にもなってしまいます。
メッセージの通知音が鳴ると、誰から来たのか気になってしてしまう……
友達に送ったメッセージの返事がなかなか来なくてソワソワしてしまう……
きっと誰もが身に覚えのある感覚なのではないでしょうか?
一言だけ返事を送るつもりが、ついついやり取りが続いてしまい、気づけばものすごく時間が経ってしまっていた!なんてこともありますよね。
勉強中、手元にスマホがあると集中力が低下したり、時間を浪費してしまうことは決して珍しいことではありません。
現代の受験生は、スマホとの付き合い方も受験勉強を効率良く行うカギとなり得るのです。
そこで今回は、スマホを上手に活用しつつ時間を浪費しないためのヒントをご紹介していきます。
■視界から消してみる
人間誰でも、誘惑には弱いものです。
「今は勉強中だからスマホは見ない!」と固く心に誓って勉強を始めたとしても、通知音が鳴ればやっぱり気になってしまうものです。
たとえスマホに触らなかったとしても、通知音が鳴る度に集中が途切れてしまうことは否めません。
そのため、最も効果的な方法は、やはり勉強中は視界からスマホを消すことです。
通知音も聞こえず、スマホ自体が目に入らなければ、気になってしまうこともありません。
長時間我慢する必要はありません。
オススメなのは、時間を区切って取り組むことです。
例えば、「今日は20時~21時が勉強タイム。その間はスマホは見ない!」とあらかじめ計画を立て、その時間はスマホを勉強部屋とは別の部屋に置いておくようにしてみましょう。
もちろん、計画した時間にしっかり勉強することができたなら、休憩時間にスマホを見ることはOK。
休憩中であれば、メッセージに返信したり気分転換にSNSを見たり動画を見たりするのも良いでしょう。
ただし、忘れてはいけないのがこの休憩時間もしっかり時間を区切ることです。休憩時間が終わったら、どんなにメッセージのやり取りが続いていてもキリの良い所で切り上げることが大切です。
■周りの人にも協力してもらう
可能なら、「勉強中はスマホを視界から消す」というルールを家族の前で宣言してみましょう。
人に宣言することで目標を守ろうという意識をより強く持てることができ、決意が弱くなり誘惑に負けてしまいそうな時にも、「家族に宣言した手前、出来ていないと恥ずかしい」というプライドも働き目標を実現しやすくなるからです。
また、普段からメッセージをやり取りする友達にも、「自分はあまりマメに返信をするタイプではない」ということをあらかじめやんわりと伝えておくと、理解が得やすくなるで
しょう。
「メッセージが来たらすぐに返信をしなくてはいけない」という気持ちがあると、勉強中にスマホをチェックできないことに不安を抱いてしまいがちですが、自分のタイミングで返信をすれば良いと思えれば、お互いに負担感も和らぐはずです。
いつでもメッセージに「即返信」をしなくても、本当に気心の知れた友達であれば離れていくことはありませんので心配は無用です。
■勉強に役立つ側面も
SNSや動画を漫然と見たり、友達とのやり取りに時間を費やしたりすることなく、勉強のツールとして利用すれば、スマホは受験勉強の大きな味方にもなり得ます。
辞書で英単語の意味を調べたけれど、どうもスッキリしない。そんな時にはスマホを使えば気軽に様々な実用例を見ることができます。
さらに、YouTubeを覗けばリスニング力を鍛えることができる生の英語に幾らでも触れることだって可能です。
あらかじめ勉強のスケジュールを立てていても、日々の予定や自分のコンディション次第で、計画には変更がつきものですよね。
どんどん変わる計画をその都度書き直すのは面倒なものですが、スケジュールアプリを活用すればサクッと修正することもできます。
その他にも、自分が覚えたい用語を録音しておいて通学電車の中で聞いてみたり、様々な学習用アプリを勉強に取り入れてみたり、志望校についての情報を調べてみたり等、スマホを上手に活用することでスキマ時間を効率的に使うこともできてしまうのです。
■将来にもつながる力を鍛えられるかも!?
スマホに支配されるのではなく、上手に付き合う――これは受験生だけに必要なことではなく、社会人になってからも求められることだと言えるのかもしれません。
自分が今、一番やるべきことは何か?
物事に優先順位をつけて限られた時間を有効に使う癖をつけていくことは、将来仕事をするようになった時にも役立つ時が来ます。
時には、「気分転換」に利用しつつも、役立つ勉強ツールとして、今回ご紹介したヒントをもとに自分なりのスマホとの付き合い方を考えてみて下さいね。
忙しい毎日の中から効率的に勉強時間を捻出する方法が書かれている書籍もありますので、「ダラダラとスマホを見て時間を浪費しない」決意を強めるきっかけとして読んでみるのも良さそうです!
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