どうせなら効率良く暗記したい!効果が出やすい「3つの方法」とは

勉強法

受験勉強をしていく上で決して切り離すことのできない暗記

しかし、実際には暗記には好き嫌いや向き・不向きがあることも事実です。

そのため、ラクに覚えられてしまう人はよいですが、苦労する人もかなり多いのです。

というのも、実際の試験では単語や漢字、用語を問う問題だけでなく、解法や公式を暗記できていることが前提となる問題もけっこうあるからです。

でも。これって考えようによっては「暗記さえできれば」テストの点数をあともう少しだけアップできてしまう、ということにもなるわけです。

そうなると、少しやる気が湧いてきませんか?

さらに、暗記に効果的な方法があるとしたら知りたくないですか?

そこで今回は、受験勉強に不可欠な「暗記」を効率良く行うための3つの方法をご紹介していきます。

■方法①「覚える→アウトプット」を繰り返す

暗記でついついやりがちなのが、「ノートをまとめただけ」「一度問題を解いただけ」「教科書をただ読んだだけ」で覚えた気になってしまうことです。

これではいくら覚えたつもりでも、いざテストの時に思い出せない!なんてことにもなりかねません。

そこで試してほしいのが、「覚える→アウトプット」を何度も繰り返して定着させることです。

「覚えた=暗記は終わり」とするのではなく、覚えたことをスムーズに思い出すことができるかを、ぜひ自分自身でテストしてみましょう。(実際のテストのように時間を決めて書き出してみるのも良し)

そして、一度きりではなく、何度もこのサイクルを繰り返すことがポイントです。

繰り返すことで、覚えた「つもり」になってしまうことを防ぎ、本番でも慌てずに思い出すことができるようになるためです。

東大出身・ハーバード大学留学経験もある弁護士の山口真由さんも、以前「本は超速で7回読む」と言っていましたが、やはりある程度サイクルを回すことは成績を上げるには不可欠です。

そして、何度も繰り返して完全に記憶に定着させることができたと思ったら、次にまた何か新しいことを暗記する時に、復習をかねて既習事項を思い出してみるのもオススメです。

例えば、今日新しい単語を10個覚えなくてはならないとしましょう。

新しい10個を暗記して、しっかり覚えられているかアウトプットをしてみる時に、ついでに今までに自分が「完全に覚えられたから完璧」とした単語も、まだ忘れていないかどうか一緒に復習してみます。

この方法を行っていくと、1回の暗記でスムーズに定着する単語もあれば、逆に覚えたつもりでも数日後にもう一度思い出してみると少し怪しい単語の洗い出しができます。

結果的に、自分がどんな物が覚えにくいのか、苦手とする物の傾向も明確になってくるので、今度は苦手な物だけを重点的に復習すれば良く、効率的に対処することができるようになります。

■方法②興味を持つ

人は誰でも、自分が「面白い」と感じたことは意識せずとも記憶に残しておけるものです。

例えば家での食事中、親が特に自分の興味の無い話を延々とするのを聞かされたとしましょう。その時に上の空でやり過ごした結果、のちに「そういえば何の話をしていたんだっけ?」と思ってしまうことは誰しも経験があるのではないでしょうか。

逆に、学校で友達と盛り上がったエピソードなら時間が経っても細かい部分までバッチリ記憶に残っているなんてこともありますよね。

暗記も同様で、内容に興味があると、そんなに苦労することなく頭に入りやすくなるのです。

とはいえ、暗記のために急に何かに興味を持つというのはなかなか難しいもの。

そこでオススメなのが、覚えなくてはならない内容に何かしら関係のあるものに触れることです。

例えば、歴史上の人物や出来事の名称を暗記しなければならない時は、歴史漫画や映画に触れる。政治経済の用語を覚えなくてはならない時は、政治ドラマやクイズ番組を見る。地理の勉強をしなければならない時は、旅番組、旅行ガイド、鉄道ゲーム、ブラタモリを楽しむ。

このように、関連したものを“お楽しみ感覚”で触れることこそ効果的なのです。

これらは「暗記」そのものとは無関係に思えるかもしれませんが、実は自分が「面白い」と思ったことが頭の中にストックされることで、これまでは文字の羅列だった事柄がイメージしやすくなったり、エピソードと関連付けて覚えることができるようなってきます。

つまり、暗記のハードルをぐんと下げることができる、ということです。

■方法③バリエーションを持たせる

暗記は、何も必ず机に向かってやらなければならない訳ではありません。

大切なのは、「短時間に集中する」ことを「時間をおいて繰り返して」記憶に定着させることです。

しかし、同じことを繰り返しているとどうしても飽きるので、自然と集中力も落ちてしまいがちです。

そこで、飽きずに集中できる方法として暗記を行う時に変化を持たせる方法もオススメです。

例えば、座って覚えるのではなく家の中を歩き回る(または近所を散歩)、または階段の上り下りやスクワット、ストレッチ等も良いでしょう。

適度に体を動かすことで脳を活性化することもできるし、体をリラックスさせることも効果があります。

ただし運動といっても、あくまでも軽めで単調な動きや一定のリズムのある動きのものを選ぶのがコツです。

複雑な動きやガチの運動になってしまうと、体を動かすことに気を取られて逆に集中して暗記に臨めなくなってしまうので避けてくださいね。

その他にも、入浴時に湯船の中で覚えたり、トイレや歯磨きをする時に目のつく所やスマホケース等に付箋を貼っておき、目にする度に覚えるというやり方もあります。

さらに、目で見て覚えるだけでなく、音読をするのも効果があります。

声を出す・耳で聞くことにより、あらゆる感覚を刺激させることができるので、黙読するだけよりも大きな効果を得ることができます。

余裕があれば、自分で音読したものを録音し、それを運動しながら聞いて覚えるという方法も良いでしょう。

■工夫次第で、暗記の効率は確実に上がる

「つまらなくて苦痛」というイメージを持ちがちな暗記ですが、少しやり方を工夫するだけで意外と簡単に効果を得られることを実感いただけたでしょうか?

色々と試してみれば、必ず自分にピッタリの方法が見つかるはずです。

今は、学んだことを「思い出す」学習の大切さ等を科学的な見地から解説している書籍もありますので、ぜひ参考にしながら自分だけの効率的な方法を生み出してみて下さいね。

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使える脳の鍛え方 成功する学習の科学 

ピーター・ブラウン,ヘンリー・ローディガー,マーク・マクダニエル(著)/依田卓巳(訳)

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